アピアランスケアと、大切な人を支えるための情報

抗がん剤治療中の肌・爪の変化|色素沈着・乾燥・爪の変色へのセルフケア

抗がん剤治療中の肌・爪の変化|色素沈着・乾燥・爪の変色へのセルフケア

抗がん剤治療中は、肌が乾燥したり黒ずんだり、爪が変色・変形したりすることがあります。基本のセルフケアは、肌をこすらず清潔にし、十分に保湿し、紫外線や刺激から守ることです。あわせて症状を観察し、変化があれば医療スタッフに共有します。爪も、保湿と保護が中心です。ただし、症状の種類や出やすさは使う薬によって異なり、痛み・腫れ・出血などがあるときは、セルフケアだけで済ませず医療スタッフに相談することが大切です。

この記事では、国立がん研究センターなどの公的な情報をもとに、「何が起こる?→なぜ?→いつからケアする?→何をする?→いつ相談する?」の順に整理します。医療情報は更新されるため、最終的には通院先の医師・薬剤師・看護師の指示を優先してください。

この記事の情報源と確認日
国立がん研究センター がん情報サービス「皮膚のトラブル」(最終更新2025年7月4日)・「爪のトラブル」(同2025年4月14日)、国立がん研究センター中央病院、大阪公立大学医学部附属病院の各ページを確認(2026年9月19日)。末尾に一覧を載せています。

抗がん剤治療中に肌・爪に変化が出たら、まず何をすればいい?

肌や爪の変化に気づいたときは、慌てて特別なことを始めるより、まず基本のケアと、通院先への共有の2つを行います。がん情報サービスは、皮膚のトラブルへのスキンケアの基本を「清潔」「保湿」「保護」「観察」としています。

  • 清潔:ぬるま湯で肌を濡らしてから、よく泡立てた石けんで、手でやさしく洗います。タオルで拭くときは、こすらず軽く押し当てます。
  • 保湿:入浴後や朝など時間を決めて塗り、手洗い後や乾燥を感じたときにも、こまめに塗り直します。
  • 保護:外出時は帽子・日傘・日焼け止めなどで紫外線を避けます。爪は、保湿に加えて、衝撃や水仕事から守ります。
  • 観察と共有:肌や爪の状態を毎日見て、変化があれば、次の診察や薬局で、主治医・薬剤師・看護師に伝えます。使っている薬によって、出やすい症状と対処が違うためです。

赤み・ぶつぶつ・ピリピリ感・痛み・かゆみ・ほてりなどが出たときは、様子を見すぎず、早めに相談してください(詳しくは後ほど整理します)。

肌や爪など、治療に伴う外見の変化への対処は「アピアランスケア」とよばれ、医療機関で相談できる場合があります。

抗がん剤で肌・爪にどんな変化が起こる?

薬物療法で起こる肌・爪の変化は、「抗がん剤なら誰でも同じ症状が出る」というものではありません。国立がん研究センターは、薬の種類によって、出やすい症状や現れる時期が異なると説明しています。ここでは、がん情報サービスの記載をもとに、代表的な変化を整理します。

肌の変化(薬の種類別)

がん情報サービス「皮膚のトラブル」では、色素沈着、白斑、乾燥、手足症候群(手のひらや足の裏の赤み・痛み)、ざ瘡様皮疹(にきびのようなぶつぶつ)、紅斑丘疹状皮疹(赤みと隆起のある皮疹)などが挙げられています。どの症状が出やすいか、そしていつ現れるかは、薬の種類によって大きく異なります。次の表は、がん情報サービスに記載された代表的な目安です。

薬の種類 出やすい肌の変化 現れる時期の代表的な目安(がん情報サービス)
細胞障害性抗がん薬(ドキソルビシン、フルオロウラシルなど) 色素沈着、手足症候群 手足症候群は、薬の投与から4か月以内に現れることが多い。色素沈着は、現れやすい時期に特定の傾向はない
分子標的薬 皮膚の乾燥、ざ瘡様皮疹 乾燥は治療開始から3〜7週後、皮疹は2週間以内に現れることが多い
免疫チェックポイント阻害薬 紅斑丘疹状皮疹 治療開始から1〜2週間で現れる場合がある

大阪公立大学医学部附属病院のアピアランスケアガイドでは、色素沈着・皮疹・乾燥は「治療開始後約1週間〜3週間程度で出現」と案内されています。一方、がん情報サービスでは、色素沈着については時期に特定の傾向はないとされています。いずれの場合も、時期には薬や個人による差があることを前提に、目安として受け止めてください。

爪の変化(薬の種類別)

がん情報サービス「爪のトラブル」では、爪に黒っぽい・オレンジ色〜赤色っぽい変色、爪に白い横線(ボー線条)、薄くもろくなって割れやすくなる、浮いてはがれる、爪の下からの出血や膿、爪の周りの腫れと痛み(爪囲炎)などが起こることがあるとされています。薬との対応は、次のとおりです。

薬の種類 出やすい爪の変化
タキサン系(パクリタキセル、ドセタキセル) 爪の色の変化、ボー線条、爪囲炎など。国立がん研究センター中央病院は、爪に筋が入って凸凹になることが高頻度で起こるとしています
5-FU系(フルオロウラシル、カペシタビン) 爪がもろくなる、黒ずむなどの変色
分子標的薬(EGFR阻害薬、FGFR阻害薬) 爪囲炎、爪の剥離

自分の薬でどの変化が出やすいかは、薬の名前(一般名)を主治医や薬剤師に確認すると分かります。治療前に聞いておくと、症状が出たときに落ち着いて対応できます。

抗がん剤で肌が黒くなる・色素沈着が起こる理由

「肌が黒くなってきた」というのは、色素沈着とよばれる変化で、抗がん剤治療中にみられることがあります。ここでは、起こる仕組み、起こりやすい薬、元に戻るのかを、公的情報の範囲で整理します。

なぜ黒くなるのか

製薬企業のファイザーが運営する患者向けサイト「がんを学ぶ」(医師が監修)では、メラニンをつくる細胞が刺激を受け、メラニン色素の生成が高まることで起こると説明されています。ただし、詳しいしくみはよく分かっていないとも書かれています。国立がん研究センター中央病院の解説では、皮膚障害が出やすい薬を使っている間は、できるだけ日焼け(紫外線)を避けるよう案内されています。

中央病院の解説では、フルオロウラシル(5-FU)、TS-1、カペシタビン、ドセタキセル、シタラビン、一部の分子標的薬などが、色素沈着が起こりやすい薬として挙げられています。ただし、これらの薬を使えば必ず起こるわけではなく、程度にも個人差があります。

元に戻るのか

がん情報サービスでは、色素沈着は「多くの場合、治療の終了や薬の量を減らすことにより改善していきます」と説明されています。ただし、薬を減らしたり変えたりするかどうかは、症状の重さと治療の効果を踏まえて、医師が判断することです。自己判断で薬をやめたり、量を変えたりしてはいけません。薄くなるまでの期間は、部位や個人によって差があり、一律の目安は示せません。気になる場合は、主治医に相談してみましょう。

肌の乾燥・色素沈着を悪化させないセルフケア

肌のセルフケアは、「洗う」「保湿する」「紫外線を避ける」「カバーする」の4つに分けて考えると、今日からの行動に落とし込みやすくなります。がん情報サービスと国立がん研究センター中央病院の情報をもとに、具体的な方法をまとめます。

洗い方と入浴

がん情報サービスでは、皮膚を水またはぬるま湯でしっかり濡らしたあと、よく泡立てた洗顔料やボディソープで、やさしく丁寧に洗うことを勧めています。水分を拭くときは、皮膚をこすらず、タオルを軽く押し当てます。中央病院の解説では、ナイロンタオルなど刺激の強い素材は避けるとされています。

入浴やシャワーのお湯は、熱すぎないようにします。頭皮の洗い方も含めた入浴の工夫は、抗がん剤治療中の入浴・シャワーの工夫でも紹介しています。

保湿:量とタイミング

がん情報サービスでは、朝と入浴後など時間を決めて保湿し、手洗い後や乾燥を感じたときにも、こまめに塗り直すことを勧めています。量は「皮膚全体がしっとりする」くらい十分に使うのがポイントです。国立がん研究センター中央病院の解説では、軟膏やクリームなら1FTU(フィンガーチップユニット。人さし指の先から第一関節までの量で、約0.5g)、ローションなら500円玉大が、基本の量とされています。

どの保湿剤を選べばよいかについては、特定の製品を推奨する公的な情報はありません。使い慣れていて肌に合うものを続けるのが基本です。新しい製品に変える場合は、一度に広い範囲に使わず、目立たない部分で様子を見るなど、刺激に注意して試してください。赤みやピリピリ感が出たら、使用を中止して相談しましょう。

紫外線対策

紫外線は、メラニンの生成を促し、色素沈着を目立たせる要因になります。大阪公立大学医学部附属病院のガイドでは、日傘・帽子・長袖などで肌の露出を抑えることを勧めています。日焼け止めについて、中央病院の解説では、日常的にはSPF15〜30、PA++〜+++が目安で、長時間屋外にいるときは2〜3時間ごとに塗り直すとされています。

がん情報サービスでは、皮膚への刺激が少ない「紫外線吸収剤を含まない製品」を選ぶことで、皮膚への負担を減らせるとしています。汗や摩擦で落ちやすいので、こまめな塗り直しも勧められています。

色素沈着のカバーと、美白化粧品について

色素沈着が気になるときは、メイクでカバーする方法があります。国立がん研究センター中央病院の解説では、ファンデーションの下地にコントロールカラーを使ったり、コンシーラーで部分的にカバーしたりすると、目立ちにくくなるとされています。カバーメイクは、肌をこすらないように、やさしく行いましょう。

美白化粧品については、今回確認した国立がん研究センターの各ページに、使用を勧める記載はありません。成分によっては刺激が強い場合もあるため、使いたいときは自己判断せず、主治医や薬剤師に確認してからにしてください。

抗がん剤で爪が黒い・割れる・凸凹になるときのケア

爪の変化は、見た目だけでなく、痛みや日常生活の不便につながることがあります。爪は、症状が軽いうちのケアが大切です。ここでは、保湿・保護・爪の整え方・ネイルの4つの視点で、公的情報に基づくケアをまとめます。

保湿と保護の基本

がん情報サービスでは、手足を洗ったあとに、指先まで丁寧に保湿し、家事などではゴム手袋やバリアクリームで保護することを勧めています。国立がん研究センター中央病院の解説では、手洗い後や入浴後に、クリームや爪用オイルをマッサージするように塗る方法が紹介されています。

爪の切り方・整え方

爪が乾燥して割れやすいときは、爪切りではなく爪やすりで形を整えるよう、がん情報サービスと大阪公立大学医学部附属病院の双方が案内しています。がん情報サービスでは、スクエアカット(爪の角を丸めず、先を平らに整える切り方)が挙げられています。国立がん研究センター中央病院の解説では、足の爪はスクエアカットに切って、巻き爪にならないようにすることが大切とされています。

足の爪については、つま先に余裕があり、足のサイズに合った靴を選ぶことが勧められています。国立がん研究センター中央病院の患者向け資料では、爪が湾曲して巻き爪になり痛みが出る例も取り上げられています。痛みを感じたら、早めに相談してください。

ネイルカラー・ネイルの注意点

ネイルカラー(マニキュア)は、変色をカバーし、爪を保護する方法として紹介されています。がん情報サービスでは、週1回程度を目安に落とすことが勧められています。国立がん研究センター中央病院の解説では、除光液はアセトンを含まないものを選び、水溶性のマニキュアを使う方法も紹介されています。大阪公立大学医学部附属病院のガイドでは、ひび割れ予防にトップコートを使う方法や、目立たせたくない場合にマットタイプを選ぶ方法も案内されています。

一方、ジェルネイルは、爪の表面を削ったり、はがすときの負担が大きく、傷や感染症につながるおそれがあるため、避けることが勧められています。爪を保護したいときは、液体絆創膏や伸縮性のある粘着包帯を指に巻く方法もあります。

また、国立がん研究センター中央病院の解説では、タキサン系の薬で爪がオレンジ色に変色したり、出液があったりする場合に、フローズングローブ・ソックスで手足を冷やして重症化を防ぐ方法が紹介されています。これは医療機関で行う方法なので、自己判断で真似せず、必要な場合は通院先に相談してください。

爪はいつ元に戻る?

がん情報サービスと国立がん研究センター中央病院の解説では、爪の変色や変形は、治療が終わったあとに、新しい爪に生え変わることで改善していくとされています。生え変わるまでの目安は、手の爪で半年ほど、足の爪で1年ほどです。時間がかかるため、焦らず、保湿と保護を続けることが大切です。

抗がん剤の肌・爪のケアはいつから始める?

ケアは、症状が出てから始めるのではなく、治療が始まったら、症状が出る前から習慣にすることが勧められています。大阪公立大学医学部附属病院のガイドには、「治療が始まったら、症状が出始める前から予防的に行ないましょう。習慣にすることが大切です」という趣旨の案内があります。

症状が出る時期は、大阪公立大学医学部附属病院の案内では、肌・爪ともに治療開始後1〜3週間程度とされています。一方、がん情報サービスでは、手足症候群は投与から4か月以内、分子標的薬の乾燥は3〜7週後など、症状によって時期が異なるとされています。したがって、「そろそろ出るころだ」と待つのではなく、治療が始まったときから、保湿・紫外線対策・爪の保護を続けておくのが現実的です。

こんな症状はセルフケアだけで済ませず医療スタッフへ

肌や爪の症状は、セルフケアで対応できる範囲と、治療の見直しや薬の処方が必要な範囲があります。がん情報サービスは、皮膚のトラブルが悪化すると、日常生活に著しく支障を来したり、がんの治療を安全に行えなくなったりすることがあるとして、早めの相談を求めています。

部位 相談したい症状の例
赤くなる、ぶつぶつができる、ピリピリする、痛みがある、かゆみがある、ほてりを感じる
手のひら・足の裏 赤み、痛み、水ぶくれ(手足症候群の可能性)
爪の周りの腫れや痛み、爪の下からの出血や膿、爪が浮いてはがれてくる、爪が湾曲して痛い

相談先は、主治医・薬剤師・看護師のほか、病院の相談窓口があります。外見の変化を専門にサポートするアピアランスケア外来や、無料で利用できるがん相談支援センターも、選択肢です。がん情報サービスも、爪のトラブルについて、がん相談支援センターで相談できるとしています。

私たちの場合:背中・腰・腕のかゆみと、処方された保湿剤

ここまでは公的な情報を中心にお伝えしてきましたが、私たちの場合に起きたことも、一例として紹介します。妻の治療中に出たのは、肌のトラブルでした。爪には、何の変化もありませんでした。同じ治療でも、肌と爪で症状の出方が違うことがある、という実例として読んでいただければと思います。

症状は、主に背中・腰・腕のかゆみでした。それに加えて、薄い皮が少しだけですが、ボロボロと落ちることがありました。がん情報サービスは、皮膚の乾燥の症状として、カサカサ感とかゆみを挙げています。私たちの場合も、乾燥に関わる変化だったのかもしれませんが、原因の判断は医師が行うことです。

神野司

神野司

かゆみが出たので、医師に伝えました。すると、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーを処方してもらえました。皮膚の保湿剤とのことでした。

使い方は、入浴後に、私が患部に塗るというものでした。背中や腰は、本人の手が届きにくい場所です。塗るのを手伝えるのは、家族ならではの役割だと感じました。塗り続けるうちに、症状の改善が見られました。

この体験で大切だと思うのは、かゆみが出たときに、医師に伝えたことです。市販の保湿剤を自分で探すこともできますが、先生に伝えたことで、症状に合った薬を処方してもらえました。なお、ヘパリン類似物質を含む薬は、血行を促す作用をもつ医療用の薬(血行促進・皮膚保湿剤に分類)です。同じ薬が誰にでも合うとは限らず、使ってよいかどうかは、治療内容や体調によっても変わります。処方された薬を他の人が使ったり、同じ成分の市販品を自己判断で使ったりせず、必ず医師や薬剤師に相談してください。

抗がん剤治療中の肌・爪の悩み|よくある疑問

ここでは、抗がん剤治療中の肌や爪について、よく寄せられる疑問に短く答えます。詳しい根拠は、上の各セクションと、末尾の情報源をご覧ください。個別の判断は、通院先の医療スタッフにご確認ください。

肌が黒くなったら、元に戻りますか?

がん情報サービスでは、色素沈着は多くの場合、治療の終了や薬の量を減らすことで改善していくとされています。ただし、薄くなるまでの期間は人や部位によって異なり、一律の目安はありません。気になるときは、主治医に相談してください。

治療中に日焼け止めを使ってもいいですか?

紫外線対策は、色素沈着を目立たせないための基本として勧められています。国立がん研究センター中央病院の解説では、日常的にはSPF15〜30、PA++〜+++の日焼け止めが目安で、がん情報サービスでは紫外線吸収剤を含まない製品が刺激が少ないとされています。塗って赤みやピリピリ感が出たときは、使用をやめて相談しましょう。

肌のかゆみや皮むけを医師に伝えると、どうなりますか?

がん情報サービスは、かゆみやピリピリ感などの症状が出たら、医師や看護師に相談するよう案内しています。処方される薬は、症状や状態、治療内容によって異なります。私たちの場合は、背中・腰・腕のかゆみを伝えたところ、保湿剤が処方されました。

爪が黒くなったら、どうすればいいですか?

爪が黒ずむ変化は、5-FU系の薬などで起こることが多いとされています。痛みや腫れがなければ、保湿と保護を続けながら経過を見ますが、治療が終わり爪が生え変わるまでは、手の爪で半年ほどかかります。痛み・腫れ・出血・膿などがあるときは、早めに医療スタッフに相談してください。

治療中は爪を切ってもいいですか?

爪が乾燥して割れやすいときは、爪切りではなく爪やすりで形を整えることが勧められています。爪の角を深く切り込むと、爪が皮膚に食い込みやすくなります。スクエアカットで整え、痛みや炎症があるときは、自分で無理に切らず相談しましょう。

治療中にネイルをしてもいいですか?

マニキュアは、変色のカバーや爪の保護に使える方法とされ、週1回程度を目安に落とすことが勧められています。除光液はアセトンを含まないものを選ぶと、爪への刺激を抑えられます。一方、ジェルネイルは、爪への負担が大きいため、避けることが勧められています。

ケアは、症状が出てから始めればいいですか?

大阪公立大学医学部附属病院のガイドでは、症状が出始める前から、予防的にケアを行い、習慣にすることが勧められています。保湿・紫外線対策・爪の保護は、治療が始まったときから始められます。すでに症状が出ている場合も、今日から始めて遅くはありません。

まとめ

抗がん剤治療中の肌・爪の変化は、薬の種類によって出やすい症状が異なります。だからこそ、治療の早い段階で、自分の薬でどんな変化が起こりやすいかを、主治医や薬剤師に確認しておくことが最初の一歩です。

今日から始められることは、次の3つに絞れます。

  • 肌:こすらず洗い、保湿を習慣にし、外出時は紫外線を避ける
  • 爪:保湿して水仕事や衝撃から守り、整えるときは爪やすりを使う。ジェルネイルは避ける
  • 相談:症状が出る前から、通院先や相談窓口に「聞いてよいこと」だと考えておく

肌や爪の変化は、治療が終われば改善していくものも多い一方で、悪化すると治療の継続に影響することがあります。一人で我慢せず、変化に気づいた段階で、医療スタッフに気軽に伝えてください。

あわせて読みたい、外見の変化に関する記事です。

執筆者
神野司(かみの つかさ)
妻のがん闘病を支える中で、大阪市の医療用ウィッグ助成制度を実際に利用。
この記事の医療情報は、国立がん研究センターなどの公的情報をもとに、一般の方に分かりやすく整理したものです。医師・看護師・薬剤師による監修は受けていません。個別の症状や治療については、必ず通院先の医療スタッフにご相談ください。
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